76~100NO.76●春先に店頭に並ぶのに「夏みかん」とは? 元々夏みかんが実を結ぶのは秋でしたが、秋では酸味が強すぎて食べれられなかった。そこで木につけたままで酸味がやわらぐのを待ち、翌年の夏に食べごろになり食べていたので「夏みかん」。今では品種改良で春先に出荷されています。 NO.77 ●「うつつをぬかす」の「うつつ」とは? 現実。「現」と書いて「うつつ」と読みます。 「夢現(ゆめうつつ)」と続けて言ったことから、誤って「夢心地」とか「夢中」といった意味に使われるようになっています。 「うつつをぬかす」とは、現実を抜かすことですから「うっとりとなる」とか「正気をなくす」という意味になります。 NO.78 ●「三すくみの状態」、「三すくみ」とは? 三者がにらみあって身動きがとれないことを意味する「三すくみ(三竦み)」。これは蛇、蛙、蛞蝓(なめくじ)のこと。 この三すくみを応用したのが「本拳」という中国の遊び。向かい合って座った二人が、声を掛け合いながら指先の変化で勝負を競うもの。そう、これが日本に伝わり「じゃんけん」が生まれました。 NO.79 ●金魚すくいの網の名称は? ポイ、またはポイキャッチ。 日本に金魚が入ってきたのは1502年。金魚はフナの変種で、一般的に知られているのは琉金、出目金、キャリコ、ランチュウなど。縁日などで目にする金魚は、フナ直系のヒブナ(赤色のフナ)や和金(ヒブナの腹が白いもの)などです。 NO.80 ●相棒とは、もともと何のパートナー? 駕篭(かご)やモッコを一緒に担ぐときの相手。 1本の棒を通してその棒の前後を2人で担ぐことから、いっしょに棒を担ぐ相手のことを「相棒」と呼んだわけです。 関東系の漫才は「相棒」ですが、関西系は「相方」。コンビを解消して、1人で舞台に立つと「ピンで出る」といいますが、これは関東も関西も同じ。ちなみにピンとは「ピンからキリまで」のピンで、ポルトガル語のピンタ(pinta=点)が語源です。 NO.81 ●犯人が「自首する」と「出頭する」の違いは? 自首:犯人が発覚する前に名乗り出ること 出頭:犯人が発覚してから名乗り出ること NO.82 ●「サジを投げる」最初に投げたのは? 医者。昔は医者が薬を調合するのにサジ(スプーン)を使っていました。昔の医者は漢方薬による治療が大半だったので、この「サジを投げる」というのは治療をあきらめたのと同じこと。 NO.83 ●ウインナーとフランクフルト。本来の違いは? ウインナー:羊の腸に詰めたソーセージ フランクフルト:豚の腸に詰めたソーセージ NO.84 ●「バロメーター」とは、もともと何? barometerのbarは気圧の単位。バロメーターは気圧計を意味します。気圧計の数字で天候を推量できることから、指標や変化の兆候といった意味で転用されるようになった。例:「人気のバロメーター」 NO.85 ●「油を売る」の油は何の油? 髪油。江戸時代、女性に髪油(今で言う整髪料)を売る商人が、ゆっくりのんびり話し込んで商売をしていたことから「無駄話をして時間を潰す」とか「用事の途中で時間を浪費する」といった意味で使われるようになった。 NO.86 ●視力検査でおなじみの「C」マークの名称は? ランドルト環。視力の単位は国際協定で定められている規定によると「太さ1.5ミリ、直径7.5ミリのランドルト環の切れ目(視角1分)を5メートル離れて見分けられる視力を1.0」 ちなみに視角とは物体の両端から眼までのニ直線が形成する角度のこと。1分は1度の60分の1を意味する。 NO.87 ●「郵政3事業」とは? 一応、新聞をにぎわせている言葉ですから・・・ 「郵便」「貯金」「簡易保険」 1995年9月に、当時の橋本龍太郎総理と小泉純一郎郵政大臣が自民党総裁選争った争点のひとつが、郵政3事業のひとつ「郵政貯金民営化問題」。もう10年近く前のことなんですね。 NO.88 ●「暮れなずむ」の意味は? 「海援隊」の歌でお馴染みのフレーズですが、その意味は・・・ 「日が暮れそうでなかなか暮れない状態」 泥地を歩くと、足を取られてなかなか思うように歩けないことから「泥む(なずむ)」。「なずむ」とは「行き悩む」「とどこおる」という意味になります。 NO.89 ●「指きりげんまん・・・」げんまんの意味は? 「拳万」と書く。その意味は「げんこつ1万回」。これはつらい。 NO.90 ●「P.S.」は何の略? ポストスクリプト(postscript)。日本語で言う「追伸・副文・追って書き」のこと。 ポストは郵便のことではありません。postは「後の・次の」scriptは「手書き・原稿」の意味。 ちなみに・・・ 小文字でps:1秒の10000分の1を意味するピコセカンド PS.:巡査部長(ポリス・サージェント) 同じP.S.:客船(パッセンジャー・スティーマー、PS.とも表記する)、電源(パワー・サプライ)、秘書(プライベート・セクレタリィ) NO.91 ●「無冠の帝王」とは、どんな職業のひと? 新聞記者・ジャーナリスト。地位は無いけど強い力のある者という意味でつけられた呼称。「ペンは剣より強し」というわけです。 NO.92 ●「思うつぼ」のつぼとは? 博打のときに、サイコロを入れて振るつぼ。 もともとサイコロ賭博で、壷に入れたサイコロの目が思い通りにでることが「思うつぼ」。ギャンブルはドツボにはまらない程度に楽しみましょう。 NO.93 ●「経済」って実は略語。なんの略? 「経世済民(けいせいさいみん)」。「経世」とは世を統治・経営すること。「済民」とは人民を助け救う(教化して生活を豊かにする)こと。つまり世の中を治めて、人民の生活を豊かにすることが経済。 しかし、実際は「人民を生かさず殺さず国家を運営すること」と思っている政治家が多いようです。 NO.94 ●上野の西郷隆盛像は何をしてるところ? かすりの着流しに兵児帯(へこおび)を締め、犬を連れた姿の西郷さん。これは西郷さんの趣味「ウサギ狩り」に出かける姿を表したもの。銅像をよく見ると、脇差しと一緒にウサギを捕らえるためのワナも携帯している。ちなみに連れている犬の名前は「ツン」。 NO.95 ●「宅配便」と「宅急便」の違いは? 宅配便:小荷物トラック輸送サービスの一般名称 宅急便:「ヤマト運輸」の商標登録 宅配サービスを始めたのがヤマト運輸。それで宅急便という言葉が浸透したようです。 ちょっと待てよ・・・宮崎駿のアニメ『魔女の宅急便』ってヤマト運輸の商標登録じゃないか! ※原作名も「宅急便」だったことから、アニメタイトルもそのまま使用。公開時は、ヤマト運輸がスポンサーに加わり一件落着! NO.96 ●「サボる」のサボって何の略? サボタージュ(sabotage)。サボとはフランス語で「木靴」の意味。かつてフランスの労働者たちが悪条件で働かされていることに不満を持ち、履いていた木靴を工場の機械にぶち込んだり叩いたりした。このことから労働者が意識的に仕事の能率を下げて経営者に損害を与える行為をサボタージュと呼ぶようになった。 NO.97 ●ボイコットって言葉が生まれた訳 昨日のネタは「サボタージュ」でしたが、今日は「ボイコット」。 特定の人物を共同で排斥したり、集会や会合を共同で欠席することをボイコット。この言葉は、ある地主が小作人から社交を謝絶されたことから、1880年にアイルランドで生まれました。その地主の名前が「ボイコット」 NO.98 ●「保証人」と「連帯保証人」の違いは? 保証人:債務者が返済できる場合、払わなくてもよい 連帯保証人:債務者と並列で払う義務がある 保証人になる場合は「通常保証」か「連帯保証」かを注意しましょう。「サラ金」の場合はほとんどが連帯保証人。軽々しく保証人にはならないことが一番ですね。 NO.99 ●「はなむけの言葉」の「はな」って何のこと? 「はなむけ」とは、旅立ちや門出に贈る品物や金品、詩歌などのこと。もともとの意味は「馬の鼻向け」。旅立つ人の乗る馬の鼻先を、行き先の方向に向けて道中の安全を祈った習慣からきています。 NO.100 ●飛行機の「出発時刻」はどの瞬間? 飛行機の車輪が動き出した時。 飛行機の運航時間は「ブロックタイム」と「フライトタイム」の2種類があります。 ブロックタイム:車輪がまわり始めて飛行機が上空へ飛び立ち、目的地に到着して車輪が止まるまで。 フライトタイム:飛行機が飛行機が地上を離れた瞬間から地上に着陸する瞬間まで。 飛行機の出発時間はブロックタイムに従っているわけです。 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|